10〜14世紀– tax –
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一休宗純の恋愛観に迫る|“破戒僧”が悟った愛と欲の真理とは?
京都の夜、白い月が瓦屋根を撫でていた。路地の奥へと、ひとりの僧が歩いていく。手には瓢箪、懐には恋文――その名は、一休宗純。 “とんちの一休さん”として知られる彼は、実は、酒を好み、恋に生きた破戒の禅僧だった。 寺を離れ、町人や遊女と語らい、詩... -
ダンテの恋愛観に迫る|“神曲”の詩人が捧げた永遠の愛とは?
ダンテ・アリギエーリ。中世ヨーロッパ文学を象徴する存在であり、世界文学史にそびえる巨塔のひとり。 彼の名を不朽のものとした長編詩『神曲』は、地獄・煉獄・天国を旅する壮大な物語だが、その旅の案内人は、ただの文学上の架空人物ではない。 それは... -
紫式部の恋愛観に迫る|その筆先に棲んでいた“静かな恋”とは?
10世紀末から11世紀初頭、平安時代の中ごろ。光と影が重なり合うように、和歌と恋が暮らしのなかにしみ込んでいた時代に、ひとりの女性歌人が物語の力で歴史に名を刻んだ。 彼女の書いた『源氏物語』は、単なる王朝絵巻ではない。欲望と孤独、恋慕と見栄、...
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